total-hashira05.gif
total-hashira.gif
total-hashira06.gif

total-head.jpg

button-sosikizu.gif
button-gaiyou.gif
button-kameino.gif
button-nr.gif
button-kk-annai.gif
button-kamei.gif
button-blank.gif
nr-fukyukai.gif

「NR(栄養情報担当者)への道」

当協会の三橋清治専務理事は、問題の難解さとその合格率の低さから今後おそらく伝説といわれるであろう「第2回NR認定試験」を見事に突破して栄養情報担当者となりました。

薬剤師である三橋専務理事がどうして「栄養情報担当者」の資格を取得するにいたったのか、そしてなによりも薬の専門家がなぜ「健康食品」に着目することになったのか……。

健康食品との出会いから栄養情報担当者資格を取得するまでの苦労談やエピソード、新たに資格取得を目指す方々へのアドバイスもまじえて、栄養情報担当者とはどのような役割を担うべき存在であるのかを明らかにしてみます。




三橋清治(みつはし・せいじ)略歴
薬剤師、栄養情報担当者(NR)、サプリメントアドバイザー、サプリメント・インフォメーション・サービス特別顧問。著書に、健康食品との出会いから栄養情報担当者資格を取得するまでを綴った<緑内障を患った薬剤師の「健康改革」>等がある。健康栄養補助食品協会専務理事。


※この文章は、2005年9月から2006年5月にかけて『健康ジャーナル』に連載された、「NR(栄養情報担当者)への道」を転載したものです。



shikiri.gif
どうして栄養情報担当者(NR)なのか?
「健康食品に関わる疑問を解消してくれる資格それが栄養情報担当者だった」


NRは健康食品に関する幅広い知識が必要な資格です。まさに「健康食品のエキスパート」といえるに相応しい資格制度だと思っています。このNR資格を取得したことを受け、いま私が思っていることは「これからが本当の意味でのスタートだ」ということです。薬剤師として、そして緑内障という難病を患う者として健康食品に興味を持ち、自分なりに勉強や研究を重ねてきました。けれども数々の疑問を解消することはできませんでした。それがNR試験の受験勉強をするなかで、わかったことが多々あったのです。

健康食品について、正直いってこれまで「本当の専門家」はいなかったと思います。けれどもこのNRという資格制度が発足したことを耳にし、「これこそ待ちに待った資格だ」と直感しました。

おそらく私と同じように健康食品のことをもっと深く知りたい、正しい情報が欲しいという方々が大勢いらっしゃると思います。そうした人たちの声に応えることができる、それがNRの存在価値なのだと思っています。



shikiri.gif
NR試験のテキストを目の前にして
「圧倒的なボリュームと深い知識の探求を迫られ驚き」


さっそくNRにチャレンジ! 意気込んでNR養成講座に申し込んだのは2004年5月のこと。05年6月の資格試験まで1年とちょっと。どんなことを勉強しなければならないのか期待と不安で教材の到着を待つことしばし。そして、いざ届いたテキストに目を通し、まず驚かされたのがその圧倒的なボリュームでした。さらに、ボリュームに加えて広く深い知識の探究という課題が目の前に突きつけられたような気がしました。

 おそらく、NRの勉強をされたほとんどの方は私と同じような感想を持つのではないでしょうか? 一例をあげると、心電図の見方。これなどは医師レベルの問題であり、薬剤師や管理栄養士では経験はもちろんそんな勉強はしてきていません。しかしNRにはそうした知識までも求められているのでした。また法律関係の問題も山ほど。薬事法などの国内法だけにとどまらず、国際的な法規までも網羅しなければなりませんでした。

 前途多難を覚悟しつつ、約1年という限られた時間をどう有効に使うかが資格取得への第一歩。私はある計画をたてて、NRへの道を歩み始めたのでした。

 
shikiri.gif
高校時代以来の暗記カードの登場
「自分の知識にするためテキストの要点を何度も反復して習得」


 テキストでは12段階のカリキュラムがあって、各段階において50〜60問の確認テストを行い、80%の正解を得ることができなければ先へ進むことができません。  正直な話、最初のカリキュラムの確認テストでは60%しか解答することができませんでした。そこでもNRの「洗礼」を受けたわけですが、ここで負けるわけにはいきません。  何十年かぶりの受験勉強、初心にかえって取り組むことが大切だと改めて思ったのでした。

 私が受講した講座ではインターネットを利用することができたので、まずは繰り返し繰り返し、できるだけ多くの問題を解いて自分の知識にするという反復練習を徹底的に行いました。また、高校のとき以来、これも何十年かぶりに暗記カードを作り、暇があればいつでもどこでもそれに目を通してひとつずつ、確実にまんべんなく知識を自分のものにする努力を重ねるように心がけてみました。地道ではありますが、勉強においてドリルは基本中の基本です。

 それを改めて実践したことが、1年後の結果につながったのだと思います。


 
shikiri.gif
何十年ぶりかの受験勉強を突破するには?
「テスト勘を取り戻すため別の試験を受験し予行演習で万全の構え」


 何十年ぶりかの受験勉強に取り組むに当たり、前回では反復することで自分の知識にしたとお話しました。しかし勉強だけならまだしも、「受験」という言葉がつくわけですから、それだけでは足りないと考えたのです。

 つまり、受験勉強も何十年ぶりなら、「試験」と名のつくものも久しく受けていません。

 そこで本番までの間にもうひとつなにか別の資格試験を受けようと思ったのです。予行演習といっては失礼ですが、以前から取りたいと思っていた「サプリメントアドバイザー」を受験することにしたのです。試験日は12月とまだ半年ほど残っていました。

 度胸をつけるではありませんが、テスト勘を取り戻すことも大切。異なる2つの試験にチャレンジとなったのでした。


 
shikiri.gif
ふと思った「なぜ?」で原点を見つめ直す
「健康食品は代替医療や予防医学を担う必須アイテムであるはずなのに……」


 NR認定試験へ向けてのスケジュール策定。あとは勉強あるのみです。そこでふと思ったのが、「なぜ自分はNRを受けるのか」の確認でした。  連載の初回でもふれましたが、その大きな理由は「健康食品という分野において、その道の専門家がいない」ということです。お医者さんや私のような薬剤師、あるいは栄養士さんなど多くの方々が健康食品にかかわっていらっしゃいます。しかし、それぞれの道のプロではあっても、「健康食品のプロ」ではないのです。

 私自信、薬剤師として長年、健康食品に携わってきましたが、常にそうした疑問を持ち続けてきました。そのため健康食品あるいはその素材などを自分なりに研究しようと思い、自分で飲んだりして試し、あるいは化学的な実験などを行いながら健康食品というものの本質に迫ろうとしてきました。もちろん自分勝手な研究で満足するのではなく、その結果を医師をはじめとする専門家に評価していただいたこともありました。

 そうした経験をとおし、数多くの先生のご意見を賜わり、健康食品に対して深くのめり込むようになっていったのです。しかし、どうしてもぶつかってしまう壁がありました。「健康食品には一般論しかないのでは」という思いです。堂々めぐりのようですが、これからの代替医療や予防医学を担う必須アイテムになるであろう健康食品の専門家がいないことは不自然なことです。だからNRを受けるのだ。これが答えでした。

 ただ……実は私、昔は健康食品否定派だったのですが、それは次回の話しに。


 
shikiri.gif
衝撃的告白?! かつてはサプリメント否定派だった私
「医薬品を扱う者にとって健康食品はうさんくさいものだった」


 前回の最後に、「昔は健康食品否定派だった」と衝撃的(?)な事実を述べてしまいました。ということでそのつづきですが、昔は医薬品を扱う人間にとって健康食品は「うさん臭いもの」というイメージがありました。これは医薬品を扱う人間だけではなく、一般的な見方でもあったかもしれません。

 ともあれ、最近でこそ健康食品、サプリメントに対する関心が高まり、薬剤師であっても医師であっても、否定できない存在になっていますが、健康食品にはかつてはそういう時期もあったのです。

 そんな私が健康食品に目覚めるきっかけになったのは、15年間患っていた緑内障という病気でした。

 ご存知の方も多いと思いますが、緑内障は現代の医学では完治のむずかしい疾病です。しかも、私の場合、「かなり」がつくほど悪い病状だったのです。手術の回数だけでも右が9回、左が2回。それでどうにか小康状態を保ちながら生活していたという、まことに過酷な状態だったのです。

 そんな状態から脱却するために「なにかないのだろうか?」という思いが芽生え、そこから徐々に健康食品の魅力に気づくことになったのでした。


 
shikiri.gif
漢方の勉強から健康食品への目覚め
「西洋薬と漢方薬の根本的な違いに気づいたとき新しい道が開けた」


 いまだに継続している緑内障との闘い。これが健康食品に関心をもつきっかけになったのですが、その前に漢方を経て、健康食品へとつながっていったのでした。  いわゆる西洋薬では緑内障を完治させるものはありません。では東洋医学、漢方ならばどうだろう?

 そこが出発点でした。ただ、ここでも正直に告白しますと、製薬会社に勤めていた経験もあり、薬剤師という肩書きをもつ私にとって、「漢方? うーん、あんましパッとしないなぁ……」とも思ったりしていました。

 しかし漢方には漢方のよさがあります。西洋薬がピンポイントで病気を治すのに対して、漢方は体のバランスを整えながら病気を克服するという違いがあります。緑内障という疾病を直撃する薬がないのであれば、なにか間接的に攻撃できるものは、そんな私の思いと漢方の考え方が共通しているようにも思えました。

 それからいろいろと漢方について調べたりしましたが、理念というか考え方には共鳴できても、「これだ!」という素材にめぐり会うことはかないませんでした。

 そんなある日のこと、思いもしない「情報」を仕入れることができたのです。西洋薬でも漢方薬でもないものの話──「うさん臭いもの」と思っていた健康食品の話でした。


 
shikiri.gif
好奇心半分、期待半分からのスタート
「健康食品に魅せられた理由は食効を裏づける構造式や化学式があったこと」


 いよいよ健康食品との邂逅です。きっかけは知人からの情報でした。「こういうものもあるんだ」という好奇心半分、期待半分といったところでいくつかの健康食品を試してみたのです。結果として、緑内障を克服するまでにはいたりませんでしたが、自分が実際に試してみて、それまでうさん臭いと思っていた健康食品に対する関心が高まっていったのです。

 その理由のひとつとして、素材の構造式がはっきりしているものもあるということがわかったことです。医薬品と健康食品はそれぞれに役割が違うにしても、いわゆる食効を期待するうえでその根拠となるものがなければ信用することはできません。構造式が食効を裏付けるとは一概にはいえませんが、少なくともその素材の持っている性質や機序の一端を垣間見ることはできます。それまで健康食品をうさん臭いものと思っていた理由も、論拠のひとつとなる構造式や化学式がないと思っていたからでした。しかしいくつかの健康食品素材を試し、研究するなかで、「すべての健康食品がそうではない。もしかしたら、まだ知られていない可能性があるのでは……」という結論にたどりついたのでした。

 未知であるからこその可能性。免疫賦活物質あるいは生体調節物質といわれるBRMとしての価値を、健康食品素材に見出したということです。しかし、素材を調べる一方、それを取り扱う業界に対しての疑念が湧いてきたのでした。その話は次回、2006年に持ち越しということで。

 どうか読者のみなさまにとって、新しい年がよいお年でありますよう、お祈り申し上げます。


 
shikiri.gif
それでもやっぱり疑問が芽生えた理由
「はっきりしないエビデンスに物足りなさをおぼえる」


 あけましておめでとうございます。読者のみなさんはどんな新年を迎えられたのでしょうか。今年6月にNR試験を受験される方はそれどころではないといった状況かもしれませんね。昨年の私がそうでしたから。

 さて、年越しとなってしまった話題、健康食品業界に対する疑念について話を進めていきましょう。

 健康食品を知り、その市場や業界に対して興味を持つようになるのは自然の流れです。しかし、健康食品を学ぼうという意欲に対して、返ってくる答えに裏付けがないように思えたのです。

 たとえばAという素材があったとします。素材に関する様々な情報はあるのですが、その素材を使った商品のことになると愛用者の体験談的な情報が多くなり、いまでいう科学的裏付けのあるエビデンスがはっきりしないのです。また商品の体験談となると薬事法をはじめとする関連法規との兼ね合いもあり、非常にデリケートな問題をはらんでいるのに、業界全体の危機感が薄いように感じられたのでした。

 健康食品は食品ですから、医薬品と違ってだれにでも扱えるという利点があります。しかし一定のルールに則って正しい普及活動を行っていかなければならないのは当然のことです。そのあたりの意識の欠如というか、物足りなさが私の中で〈?〉となって芽生えてきたのです。

 NRのような資格の重要性をおぼえたきっかけのひとつもそこにありました。また、もうひとつのきっかけは、私が経験した健康食品の表と裏だったのです。


 
shikiri.gif
実体験として痛感した健康食品の表と裏
「緑内障の治療中に起きた異変に裏づけあるエビデンスの重要性を再認識」


 健康食品の表と裏なんていうと、なんだか「怪しいはなし」になりそうですが、残念ながらちょっと違います。緑内障の治療を通して、健康食品が持っているパワーを実感したというお話です。ただし、緑内障が完治したという劇的な内容ではなく、実はまったくの逆だったのです。つまり緑内障治療の弊害になってしまったのでした。

 当時、健康食品に興味を持って自分で試したり研究したりするようになったのですが、いまほどの知識がなかったのは当然のことです。そのなかで創傷治癒力のある素材を試していたのですが、実は緑内障の治療ではそれがマイナスに働いてしまったのです。専門的になるので詳細は省きますが、緑内障の治療では眼圧を一定に保つために目のある部分に外科的に細い水路のようなものを作るのですが、その部分が塞がりそうになるのです。それだけその素材には高い機能が備わっていたということです。しかしせっかくのパワーも私の緑内障にはマイナスに働いてしまう。医薬品の副作用とはちょっと違いますが、素材の特性と治療の相性がわからなかったことから招いた弊害だったのです。

 この経験のなかで私は、どんなに「効果」のある健康食品であっても、正しい使い方を知らなければそれはかえってマイナスになってしまう。極端な言い方をすれば、医薬品の副作用と同じになってしまうと考えたのでした。

 なんらかの治療を行いながら健康食品を利用している方も大勢いらっしゃると思います。そうしたひとたちに正しい情報を提供し、アドバイスするNRの必要性を強く感じたのでした。


 
shikiri.gif
健康食品ブームはうれしいけれど……
「各種メディアをにぎわす正しい情報、誤った情報の交通整理はだれがやる?」


 前回は私が経験した緑内障治療と健康食品の相性についてお話しました。その最後に、現在なんらかの治療を受けながら健康食品を利用している方々に正しい情報の必要性、重要性を喚起しました。このコーナー、前半部分のまとめとして改めて「情報」というものの大切さをここで訴えたいと思います。

 いま現在、テレビ、雑誌等をはじめとする各メディアでは「健康」が大きなブームメントとなっています。そのなかで健康食品に関する情報も豊富で、予防医学や代替医療といったこれからの健康を支えるテーマの啓発につながるという意味でも、非常に喜ばしいことだと思っています。しかし、ここであえて苦言を呈するならば、たとえばテレビの健康番組の場合、視聴者は「科学情報番組」だと思って観ているのに、作り手の方はというとどうも「娯楽番組」のバリエーションのひとつとして捉えているようなニュアンスが読み取れることが多々あるのです。

 もちろん娯楽番組を否定するつもりはありませんし、そこで取り上げられている情報が正しければ問題はありません。しかしかつて私が経験したように、正しい情報であっても、それを使用する段階においては一般論と個々における状況ではまったく正反対の結果を導くこともあり得るという肝心な部分が欠如しているように思えるのです。それでは正しい情報でも結果的に誤った情報となってしまうのではないでしょうか。

 NRとは、そうした情報を整理し、精査しながら、個々に対してもっとも適切なアドバイスを送ることができる資格なのです。


 
shikiri.gif
本試験まであと4カ月、あせる気持ちが……
「新しい知識を学べるなんて、ラッキー!陽転思考でテキストに向き直る」


 2006年のNR認定試験まであと残すところ4カ月ほどに迫りました。今年受験する方々もそろそろ追い込みの時期に入っている頃でしょうか。  ちょうど1年前の私はどうだったろうかと思い返してみますと、ひととおり講座を終えてほっとする反面、あせりが首をもたげてきた頃だったような気がします。とにかく「むずかしい試験になりそう」という実感がひしひしと湧いてきて、一時は「どうしてこんな知識がNRに必要なんだ!」とやつあたりもしたくなったほどでした。

 たとえば心電図の見方といった問題です。医療に直接的にかかわるなら必要でしょうが、「健康食品の専門家を目指す人間になぜ心電図なんだ!」と、声を大きくして叫びたくなりました。おそらく、現在勉強している方々のなかにも、そう思っている方も少なくないのではないでしょうか。  しかしNRを取得するには疑問があってもおぼえなければなりません。そこでプラスの発想です。「へえー、新しい知識を学べるなんて、ラッキー!」そう思い直すことで、改めてNR試験に対する意欲が湧いてきたのでした。


 
shikiri.gif
仕事と受験勉強を両立させるためのアドバイス
「練習問題の内容を深く追求し、繰り返し、突き詰めることで知識向上へ」


 何十年ぶりかの受験勉強、ということで以前にもお話しましたが、高校時代以来の暗記カードを作り始めたのもいま頃のことでした。暇があればいつでもどこでもそれに目を通してひとつずつ、確実に知識を自分のものにしていく努力を重ねたものです。

 NRの試験にとってたいせつなことはドリル。繰り返しです。ドリルすることによって本当の知識となり、それが少しずつ自信につながっていくものです。もっとも私自身、NR試験に対しては「むずかしそう」という思いが強過ぎて、なかなか「自信」が芽生えることはありませんでしたが(笑)。  私の場合は暗記カードいう秘密兵器(?)を使ってドリルを心がけたわけですが、常にNR試験を意識し、知識を積み上げていく方法を見つけることも合格に向けてたいせつなことだと思います。

 ただ、おそらく仕事をもちながら勉強している方も多いと思いますので、そんな方にちょっとしたアドバイスです。仕事をもっていると勉強のスケジューリングが思うようにいかないこともたびたびだと思います。そうしたときは、あるひとつのテーマを徹底的におぼえこむというやり方の方が効率がいいかもしれません。

 もうひとつのアドバイスは、たとえば練習問題を終えたあと、その回答だけを確認するのではなく、その問題に関連する事項を広く、深く突き詰めるということです。問題の内容を入り口にして、そこから派生する事柄を追究することで自然と知識が積み重なっていくはずです。  本試験まで約3カ月。そろそろラストスパート、がんばってください。


 
shikiri.gif
急がば回れというけれど……
「開き直りの気持ちでスケジュールを無視ひとつのテーマを集中的に覚え込む」


 NR試験に向けて日夜勉強に励んでらっしゃるみなさん、お疲れさまです。そして本試験までの期間、ラストスパートに向けてがんばってください。と、いまは余裕をもってエールを贈ることができますが、一年前を思い起こすとどうでしょう。がんばろうと意欲が湧いたりかと思うと落ち込んだりして、精神的にもあわただしい時期だったように思えます。

 そこで前回に続いてワンポイントアドバイスといきたいところですが、今回はちょっと邪道かも……。というのは私の場合、40歳をとうに過ぎてからの受験、若い頃とは違い記憶力も低下、しかも仕事のある身となれば時間的制約も多くなります。ですからスケジュールどおりに勉強がはかどらないこともたびたび。

 そんなときに一夜漬けではないですが、スケジュールを無視してテーマをまとめて集中的にやった方が効率がいいときもあることに気づいたのです。本来なら、一歩一歩前進、急がばまわれ。でも時には逆を行くことも必要かもしれません。とにかく受験生のみなさん、NR資格取得に向けてファイトです!


 
shikiri.gif
NRは一日にして成らず
「関連性のあるテーマを一冊のノートにまとめて自分なりのテキストを作ってみる」


 NR試験に向けて、問題集に比重をおいて取り組んでいる方も多いと思います。どうしても仕事をしながらの勉強ということになりますから、いちいちテキストの項目を潰していくというやり方ははがゆいといったところでしょうか。

 その気持ち、私もよーくわかります。しかし、確実性を高めるためには問題集に頼るだけではダメだとあえていわせてもらいます。問題集を中心にやってしまうと、ある問題が正解だった場合、それで満足してしまい、慢心してしまうことはありませんか? ですから似たような問題で、しかも正解が逆の解答だったりしたら、それに適応できなくなってしまうケースも出てくるからです。

 以前にも問題と答えの関連性を理解し、さらにその周辺のテーマを徹底的に追究することが大切だと申し上げましたように、問題集を優先するのではなく、あくまでもテキストを中心に勉強を進めて行ったほうが、私の経験上、確実性が高まるといえます。

 たとえば問題集で「薬事法」の問題が出ました。答えはCでした。なぜCなのか? Cの答えと迷ってしまったDはどこがまちがっていたのだろうか? あるいは、薬事法以外にもサプリメントにかかわる法律はなにがあっただろうか?||などなど。

「法律」というテーマでテキストを追いかけ、そしてそれを一冊のノートにまとめる。地道ではありますが、こうした作業が知識を自分のものにする早道なのです。私の場合はノートではなく暗記カードにしましたが、一つひとつの積み重ねが「合格」の二文字につながると信じます。  NRは一日にして成らずです。


 
shikiri.gif
テキストは健康に関する知識の宝庫です
「色とりどりのマーカーでカラフルになってしまったテキストは私の宝物」


 今回は、NR試験に向けて日々努力を重ねていらっしゃる受験生のみなさんにちょっと嫌味なプレッシャーを||というわけではありませんが、前号でお話しましたように、私の場合はテキストを中心に受験勉強を進めていきました。「ここだけはおぼえなければならない」と思った部分を赤、緑、黄色のマーカーでそれぞれチェックし、それを徹底的におぼえ込みながら暗記カードにまとめたりしたわけです。

 最終的に私のテキスト、どうなったと思いますか? みなさんが私のテキストをご覧になったら驚愕(は、いい過ぎかも……)するかもしれません。というのも、カラフル過ぎてどれが重要なポイントであったのかがわからないくらいになってしまったからです。

 つまりテキストすべての項目が「重要」ということなのです。

 昨年夏、私は試験に合格し、晴れてNRとしてのスタートを切りました。それ以後、薬剤師という資格に加えてNRとしても仕事を受けるようになりました。そんなとき、私の支えになっているのがマーカーで色とりどりになったテキストです。サプリメントの専門家としてのNR、その自信を支え裏づけてくれているのが受験勉強のときに使ったテキストだと私は思っています。そのためテキストはいまでも手放せない大切なパートナーになっています。

 たしかにNR試験のテキストは難解で量もかなりのものがあります。しかしそれだけにサプリメントや健康に関する知識の宝庫でもあるのです。どうかあきらめず、NRへの道を歩んでください。


 
shikiri.gif
試験目前にあえて厳しいエールを
「NRになることがゴールじゃない新しい自分のスタートラインであることを忘れずに」


 私がNR資格を取得してもうすぐ1年になります。ということは、いよいよ第3回目のNR試験が近づいてきたということ。現在のNR有資格者は約700人と聞いております。今年受験するみなさんがベストをつくし、新しい多くの仲間ができることを期待しています。

 しかし、とここであえて厳しいことをいわせてもらいます。NR資格というものは、取得するためだけの資格ではないということです。何度も繰り返し申し上げましたが、NRとは健康食品、サプリメントの専門家であり、最新の正しい情報を常に身につけ、消費者のみなさんの健康維持に役立つ存在でなければなりません。そのためには日々、自分自身をブラッシュアップすることが求められるのです。

 NRになって自分が変わったと思うことにこんなことがあります。あるテーマや素材について訊ねられたとき、以前は新聞やテレビといった二次資料を参考にすることもありました。しかしNRになってからは、それらの発表の根拠となった一次資料を求め、それを精査してから判断するようにと私自身の取り組みも変わってきたのです。なぜかというと、一次資料の解釈によって、資料そのものの趣旨が変わってしまう可能性と危険性を懸念するようになったからです。

 ですからNR資格を取得することがゴールではない、とここで声を大きくしていいたいのです。NR取得は通過点にしかすぎず、それを生かすも殺すも、本人の努力次第になるのです。

 ここで私事ですが、このたび本を出版する運びとなりました。タイトルは〈緑内障を患った薬剤師の「健康改革」〉。薬剤師そしてNRとして、私の健康に対する思いを綴った内容となっております。ぜひご一読ください。


 
shikiri.gif
スタートラインに立つ新しい仲間たちへ
「健康食品の専門家であるNRは誇りある資格ともに活動できる日を心待ちにして」


 さて、いよいよこの連載も最終回となりました。それは第3回目となる「NR資格試験」がいよいよ現実味をもって近づいてきたことでもあります。今年の試験日は6月18日とのこと。奇しくも、サッカーW杯において、日本代表が難敵クロアチアと戦う日と同じであります。受験生のみなさんもNR試験という難敵に怯むことなく、「合格」という勝利を勝ち取ってもらいたいと願っております。

 連載開始から9カ月、私の経験をもとにNRという資格の重要性やこの資格を取得しようと思った動機、あるいはお役にたったかどうかは定かではありませんが、受験対策などもお伝えしてきました。この連載の最後にあたり、あらためて申し上げたいことは、「NRとは、誇りある資格である」ということです。いちばん最初に「NRとは健康食品の専門家である」と述べましたが、現在のサプリメント市場を見回しても、その重要性はますます高まっています。市場拡大にともない、サプリメント利用者も増加し、またその一方で昨今のニュース記事をみてもサプリメントの過剰摂取への警鐘やあるいは食の基本を忘れた健康情報の氾濫で健康被害が多発しているという現状があります。そうした問題がクローズアップされるなか、正しい情報整理のできる資格がNRであると思うのです。

 しかし残念ながらNRの有資格者はまだ数百名に過ぎません。今年6月に受験される方々の多くがNRとしての資格を得ることで、NRの知名度やその役割が浸透してくるものだと思っています。

 スタートラインに立つ新しい仲間たちへ、NRとしてともに活動できる日を楽しみにしています。


 
shikiri.gif
(出典:「健康ジャーナル」2005年9月15日発行号〜2006年5月31日発行号より)


|協会組織図| |協会概要| |協会加盟のご案内| |トップ|

logo-chnsf-mini.gif
運営:健康栄養補助食品協会[CHNSF] 総合お問い合わせ:user@chnsf-d.org
Copyright(c)2006 Kenkou Eiyou Hojosyokuhin Kyoukai All Rights Reserved.